昔の道具に想う

もうひとつ懐かしいもの

湯たんぽ

その思い出は、結構大きい
冬、寒くなってくると
祖母が
「今年の湯たんぽの袋は、どんなのがいいかね?」
などと、言い出すと
待ってましたとばかりに、
自分たちの引き出しを探りだして古くなった服を選ぶ

「そんなんあかん。。。ぜんぜんぬくくないで」
「ほかのは、あんまりかわいくないねん」
「最初はええけど、次の朝までもたへんわ」

いちばんいいのは、ネルのシャツらしい。。。

さいころは、祖母が縫ってくれた
少し大きくなると、紐を通すのを手伝った

そして、寒くなってきたころ
「そろそろ、湯たんぽ、使おうかね」
と、父が言うのだ

夜、風呂に入ったあと、風呂の湯を湯たんぽに半分くらい入れる
そして、その上に火鉢の上の湯を足すのだ

暖かいほうがいいから、風呂の湯を少なくすると、
兄弟たちから、ずるいと言われ、そっちが多い、少ないと
よく言い合ったものだ

作ってもらったばかりの袋に入れ、寝床に入る
朝になるまでに布団の中から蹴り飛ばしてしまうこともしばしば。。。

そして、朝、そのお湯で顔を洗う。

我が家にガス湯沸かし器もあったが、
それを使えるのは、限られたときだけだった
また、使おうとしようものなら、
ぜいだくだ。
もったいない。
と、忌み嫌われた
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昨年、友人に送った荷物に小さくてかわいい湯たんぽを入れた

次に見かけたら、自分用に買おう

あったかカラフル湯たんぽ グリーン

あったかカラフル湯たんぽ グリーン