エスカレーター

買い物に出かけた店で、女性がエスカレータに乗ろうとしていた。
店内はすいていて、私はその階の売り場で商品をゆっくり見て回っていた。
ふと見ると、先ほどの女性がまだエスカレーターの前にいる。
どうかしたのかと思い、よく見てみると
エスカレーターのステップに足を乗せられないで立ち往生しているようだった。
足を出して乗るのかと思いきや、引っ込める。。。こと数回。。。
私の気配を察してか(乗るのをあきらめたのか)
どこかへ行ってしまった。

悪いことをしてしまったかもしれない。
彼女は、それに乗りたかったのだ。
乗ろうと練習していたのかもしれないのだ。

このブログにエスカレーターの話を書いたのは
先月のことだったけれど、
彼女のような人がいることを、私はすっかり忘れていた。

思えば、私の祖母もエスカレーターが大の苦手で
デパートなどに行くのもいやがった。
何気ないことでも、苦手な人にとっては
考えただけで冷や汗がでるほどの大きなことなのだ。